Carbon8カーボネイト M45 CQP CO2ブローバックガス | ||||||||||||||
2022/1/27 | ||||||||||||||
Carbon8 M45 CQP CO2ガス | ||||||||||||||
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台湾のKJワークス製をベースに、国内用にアレンジされ2019年1月に株式会社 ハッチよりリリースされたのが、カーボネイト M45CQP CO2ブローバックガスガンです。 STGA(全日本トイガン安全協会)認証の安全性と、CO2ガスによる強烈な ブローバックを引っ提げて登場したM45CQPだったのですが、極一部の個体に スライドが破損する事案が発生しました。 メーカーの対応は素早く、初期ロットの保証期間を延長するとともに 同年8月に再販する二次ロットでは、リコイルスプリング・ガイドのバッファーゴムの 硬度変更をし、さらに2枚に増やして装着する事でスライド破損防止の対応をしました。 |
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また二次ロットでは、スライドストップノッチの補強パーツが追加されました。 スライドのスライドストップ・ノッチの裏側にノッチ削れ防止の金属プレートが 装着され、またスライド左側面の厚みが増した分、フレーム側の左側レールだけ 少しフレーム内側に移動し、レールの溝が広げられました。 この仕様変更で、初期ロットとの互換性は無くなってしまいました。 メーカーでは2022年2月より、二次ロット以降のパーツと互換性を持たせるための 初期ロット製品の仕様変更サービスが、有償で開始されます。 詳しくはメーカーサイトへ |
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で、そろそろ品質も落ち着いたかなと思われましたが、2019年12月から再販された 三次ロットで再びスライド破損の事案が発生しました。 今回はスライド製造過程における原料の誤配合という、人為的ミスだそうで 三次ロットの最大で20%の個体が基準に満たない強度で、そのうち90%が CO2カートリッジ3本分射撃しないうちに破損するという事でした。 外観から不良品の判断が出来ないため、メーカーさんは三次ロットの 全てのスライド無償交換という対応でした。 不幸な事に、私のM45(3次ロット)もスライドが吹き飛んでしまいましたが 不幸は重なるもので、破損したのが随分と月日が流れた後だったため 無償対応受付期間を過ぎてしまっていて、今だに手元にあったりします。 恥ずかしながら、無償交換の件は知りつつも自分の物は大丈夫そうだから このままで良いか・・・・と、放置した結果が最悪の結末に・・・・。 |
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4次ロットから現行7次ロット(2021年12月に再販)は平穏に来てると思います。 今回レビューするM45CQPは6次ロットで、フレームのスライドストップ・ リリリースレバーで隠れる部分と、スライドのフレームで隠れる部分に数字の 「6」が刻印されています。 この刻印は、確か4次ロットから施されている・・・はず(未確認)。 |
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カーボネイト M45 CQP(CLOSE QUARTER PISTOL=近接戦闘拳銃)は 市街地や屋内での近距離戦闘用モデルを意識した、オリジナルデザインの タクティカル1911拳銃です。 雰囲気的にはアメリカ海兵隊の「M.E.U.ピストル」のテイストが濃いですが これに近代的なアンダーマウントレイルを足しました的モデルです。 ウエスタンアームズ製のMEUピストル(実物パックマイヤー製グリップ)と 比べてみました。 ノバックタイプ・リアサイト、デルタハンマー、スリーホール・シルバートリガーが MEUピストル感を演出しています。 まあ、ガバメント系にパックマイヤータイプのラバーグリップを装着すると 大体MEUピストルっぽくなりますけどね。 |
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スライドとフレームは、グラスファイバー入りのナイロン樹脂製で ややザラッとした質感は悪くないのですが、スライド内側の形状が表面に 僅かに浮いて出てきてる部分があるのが、残念です。 刻印はスライド左側面とチャンバー上部に、使用弾薬を指す「45ACP」のみと ちょっと寂しい仕様です。 |
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ドブテイル・タイプのフロントサイトとノバックタイプのリアサイトには 綺麗にホワイトドットが入っていて、狙い易いです。 スライド・トップには、MEUピストルには無い反射防止のセレイションが施されていて タクティカリーな雰囲気が増しますね。 大口径のアウターバレル先端内側にライフリングの再現が無いのは残念。 アウターバレルは、メタル製です。 その奥には真鍮製のインナーバレルがピカピカと覗いてます。 |
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流石フルサイズのオートマチックピストルだけに、アンダーマウントレイルに フラッシュライトがピッタリ収まります。 フレームのパーティングライン(線状の成型痕)は、未処理です。 |
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シルバーのスリーホールタイプ・トリガーは、六角レンチでトリガーストロークの 調節が出来ます。 サムセイフティ(親指で操作するセイフティ)はアンビ(両側)で、ビーバーテイルの グリップ・セイフティ、デルタハンマーと、タクティカル・パーツが満載です。 |
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パックマイヤータイプのラバーグリップは感触が良くて握り易く、メダリオンの 質感も非常にリアルで良いです。(描かれてる物は違いますが) ただ細いグリップにCO2カートリッジを装てんするために、カートリッジの形に合わせて フレームが膨らんでるため、グリップパネルもその部分は窪みをつけてあります。 なので、通常のガバメント用グリップパネルは、そのままでは装着出来ません。 |
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CO2カートリッジのマガジンへの装着は、マガジン左側からカートリッジを 挿入して(右側からは、入りません)、巨大な六角レンチを使って マガジン底部のネジを締めていきます。 途中ガスが抜ける音がし始め、抜ける音がしなくなるまで締めます。 ガスが抜け始めた時に、慌てて力一杯締め上げてしまうとパッキンを痛めるので 慌てずにガスが抜ける音がしなくなったら、締めるのを止めます。 ただ、稀にガス漏れ並みにガスが抜けてしまう事があります。 まあ自然に止まるのですが原因は分からずで、大量にガスが抜けるため 撃てる回数も減ってしまい、損した気分になります。 それと、長く使っているとマガジンの放出バルブが緩んで、ガスルートパッキンから ガス漏れする事があるそうなので、今回放出バルブ増し締め用レンチを 購入しました。 まだ出番は無いですが、「転ばぬ先の杖」と言う事で。 |
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マガジンの装弾数は26発で、マルイ製マガジンと同じ様にマガジン・フォロアーを 一杯に下げて、スリットの広くなってる部分からBB弾をジャラジャラ投入します。 |
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ホップアップ調整はチャンバー下部のダイヤルを回して行うので、まずフレームから スライドを外します。 マガジンを外してから、スライドの小さな窪みがある部分を、スライドストップ リリースレバー先端に合わせます。 フレームの反対側からリリースレバーの軸を押し込んで、左側からリリリースレバーを 引き抜きます。 するとスライドは前方に抜ける様になるので、前方にスライドして外します。 後はチャンバー下部のダイヤルを回すだけですが、ちと可動範囲は狭い様です。 反時計回りでホップ強になります。 |
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通常分解は、リコイル・スプリングとリコイル・スプリングガイドを外し リコイルスプリング・プラグを抜き取ってから、バレルブッシングを附属の レンチを使って反時計回りに回して抜き取り、チャンバーが付いたまま アウターバレルを前方に抜き出します。 |
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実射 スライドの操作感覚やトリガープルの感触は、普通のブローバックガスガンと 変わりません。 ただリコイルショックは、ブローバックガスガン中最大級で「強烈」の一言。 HFC134aガスを使用する普通のガスガンとは、レベルが違い過ぎるので 初めて撃つ方は、ビックリすると思います。 射撃音も「パン!」と乾いた大きな音がして、派手ですね。 ただし強烈なリコイルショックを生む為なのか燃費はやや悪くて ガス・カートリッジ1本で撃てるのは、70発前後です。 寒い今の時期だと10発も連射すれば、流石のCO2ガスガンでも 強烈なリコイルショックは、噓のように大人しくなりますが まあ、それでもまともに作動しているので、寒さに強いのは確かです。 弾の飛びも力強いです。 ただしホッフアップ調整ダイヤルを最弱にしても、0.20gBB弾だと弾の飛びが 僅かにホップ強な感じで、これだと固定ホップと変わらない状態。 まあそれでも0.25gBB弾に変えれば、ほぼフラットな感じで飛んでいきますが。 弾の飛び自体は素直なので、フラットに持っていければ かなりの命中精度です。 10mの集弾性も、ガス圧が安定し難い寒い時期を考えれば 優秀だと思います。安定感もありますね。 最大級のリコイルショックを味わうためとしても、寒い時期に使えるガスガン としても、重宝する一丁です。 |
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距離 10m 半径2cm刻みの円 0.20gBB弾10発 | ||||||||||||||
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